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きょうのニュースから [北海道]

 
◎WTOと道内農業(UHB)

先週から毎日のようにどこかしらの局で扱われるWTO問題。ニュースの主旨としてはおおむね、道内の農業を守れ、自給率を上げよう、国内なら安心安全、という視点から 「関税が撤廃されたら一大事」 というもの。

うーん、ちょっと待ってくれ。いつまで、

農業保護 = 関税堅持

だと思い込んでいるのでしょう。これじゃ昔の米輸入問題の頃から進歩していないじゃないの。
 
素人の当方が説明するまでもなく、農業保護には大きく2種類の方法があって、ひとつはこの国が今やっている関税で国内外の農産物の市場価格を揃えて国内農家の競争力を維持する方法、もうひとつは関税に頼らず市場原理にまかせ、価格が下がったら国内農家の競争力を失わせないよう所得を補償する方法。

でも論じられているのはもっぱら前者の方法のみで、もうひとつの方法についてはその存在の紹介すらなされてない状態。
百歩ゆずってキャンペーン元(?) の道がそう主張するのはまだ “ありうる” として、道内マスコミまで足並み揃えて関税守りましょうと主張しているのはミスリードもいいところです。いやむしろ、複数ある論点のうちの一部しか見せていないという点で、BRO BPO に訴えたほうがいいかもしれません。

国内の農業や酪農が滅んでは困るのは言うまでもないですが、今の道内の農業はいわば部屋の隅で体を丸めて世界に対して背中を向けている状態。本当に守りたいと考えるのなら本気で “強くする” 方法を考えてくれないと。でも、残念ながら今の道内にはそういう意見は見当たりません。タブーなのか?とすら感じます。

ちなみにどちらが優れているのか。関税なら高価格、所得補償なら高税金ということだからザックリ原理的に言えば消費者負担(国民負担)は変わらない。農家の所得も(きちんと価格下落分が補償されれば)変わらない。変わるのは消費者と農家との間の 「お金の流れ方」 だけ。
それで困る人がいるというのなら、マスコミの仕事は本当はそこを伝えることだと思うんですけど・・・ なかなか役に立ってくれませんね。

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◎エコバッグ無料配布(HTB)

鹿追町で全世帯に無料でエコバッグを配布。費用は60万円だそうで。この話題を紹介していたVTRではポジティブな伝え方だったのに、VTR明けでスタジオのヒロ福地さんは 「すでに持っている人もいるのに全世帯に配って、それで60万円ってどうなんでしょうね?」 とネガティブな表情。

「イチオシ!」 といえば、今年春で解説担当だった小野塚さんが勇退してしまい、以後は VTR明けに適切な “締め” をしてくれる人を失った格好のまま。 現MC陣も、ニュースVTRの内容を受けてもどうにもそれ以上の内容のあるコメントをすることができず、結果、ニュース番組としてとても薄っぺらくなってしまっているのは、残念でなりません。

さて、鹿追町のこの話題ですけど、個人的には60万円でこれほどのニュースになるのならむしろ安いくらいで、ある意味、すばらしいアイデアだと思うんですけどね。
だって 「町民全世帯がエコバッグを所有している自治体」 なんて全国を探してもそうないでしょう。エコバッグ自体も有効ですけど、それ以上にこの話題による町の宣伝効果は無形でしょうけど相当なものになるんじゃないでしょうか。

なので、「ある意味」 60万円は安いね、ということです。
 
 


タグ:WTO FTA 関税

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